InvestorとSTEPの間で変換する方法をお探しですね。
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Inventorで他のCADとデータをやりとりする方法を分かりやすく解説
Autodesk Inventorで設計していると、違うCADソフトを使っている取引先や他の部署とデータをやりとりする場面がよくあります。
そんなときに使われるのが「STEP」や「IGES」といった中間ファイルです。
でも、いざデータを出したり読み込んだりしようとすると、設定項目がたくさんあって「どうすればいいの?」と迷ってしまったり、面が抜けてしまうエラーに悩まされたりすることも少なくありません。
この記事では、InventorでSTEP・IGESデータを出力したり読み込んだりする基本的な方法から、実際の仕事で役立つ詳しい設定のコツ、さらには複数ファイルをまとめて処理する方法まで、分かりやすくお伝えします。
InventorでSTEP・IGESデータを出力する基本的なやり方
まずは、Inventorで作ったパーツ(.ipt)やアセンブリ(.iam)を、STEPやIGESデータとして出力する基本的な手順を見ていきましょう。
操作自体はとてもシンプルで、普通にファイルを保存するのとほとんど同じです。
出力したい3DモデルをInventorで開いた状態で、「ファイル」タブをクリックして、「エクスポート」から「CAD形式」を選びます。
すると「名前を付けて保存」の画面が出てくるので、ファイルの種類を目的のフォーマット(STEPファイルまたはIGESファイル)に変更してください。
ここで知っておきたいのが、STEPとIGESの違いです。
どちらも違う3D CAD同士でデータをやりとりするためのファイル形式ですが、今はSTEP形式が主流になっています。
STEPデータは中身の詰まった立体(ソリッド)としての情報をしっかり保てるので、部品の体積や重さを計算したり、アセンブリの階層構造を保ったまま出力したりするのに向いています。
一方、IGESデータは表面の情報(サーフェス)のやりとりが得意で、昔からあるフォーマットです。
曲面が多いモデルを古いシステムに渡すときなどに、今でも使われることがあります。
保存ボタンを押す前に、画面の下の方にある「オプション」ボタンを確認するクセをつけておくことをおすすめします。
この設定を見落とすと、相手のCADソフトで開いたときに単位がミリメートルからインチに変わってしまったり、アセンブリの構成がバラバラになってしまったりする原因になります。
基本的な出力のやり方を覚えたら、ただ保存するだけでなく、渡す相手の環境に合わせた適切なフォーマット選びと設定を行うことが、スムーズなデータ連携の第一歩です。
InventorにSTEP・IGESデータを読み込む方法
外部からもらったSTEPやIGESデータをInventorに取り込む(インポートする)手順も、実際の仕事ではとても大事なスキルです。
Inventorでは、外部ファイルを読み込むときに「参照モデル」として読み込むか、「変換モデル」として読み込むかを選べる便利な機能があります。
インポートするには、新規作成から標準のパーツまたはアセンブリファイルを開いて、「3Dモデル」タブにある「インポート」を選ぶか、「ファイル」タブの「開く」から該当の中間ファイルを選びます。
ファイルを選んで開くと、「インポートダイアログボックス」が表示されます。
ここで特に大事なのが、読み込みタイプの設定です。
「参照モデル」を選ぶと、元のSTEPやIGESファイルへのリンクが保たれます。
つまり、外部の中間ファイルが更新されればInventor上のモデルも自動で更新されるので、他の部署で設計変更が頻繁にあるデータをアセンブリに入れて干渉チェックをするような場面でとても便利です。
一方、「変換モデル」を選ぶと、元ファイルとのリンクを持たない純粋なInventorのデータ(iptやiam)として新しく変換されるので、読み込んだ後にInventor上で自分で編集を加えたい場合に向いています。
また、読み込むときにはアセンブリデータをどう展開するかも考える必要があります。
たとえば、複雑な機械装置のSTEPデータをそのまま変換すると、たくさんのパーツファイルが自動で作られてデータ管理が大変になることがあります。
そんなときは、読み込み時の設定で「マルチボディパーツとしてインポートする」を選ぶことで、アセンブリ全体を1つのパーツファイルの中に複数のソリッドボディとして取り込むことができます。
これなら、データ容量を抑えつつ見た目の確認や簡単な測定作業をスムーズに行えるようになります。
出力・読み込み時に気をつけたい設定のポイント
STEPやIGESデータを出力したり読み込んだりする作業で、一番トラブルになりやすいのが設定の不備です。
Inventorでこれらのデータを扱うときは、ダイアログにある「オプション」画面をきちんと設定することで、データの欠落や意図しない形状の変化を防ぐことができます。
ここでは、データ連携を成功させるための具体的な設定ポイントを詳しく見ていきましょう。
**出力(エクスポート)時のオプション設定で確認すべき主な項目**
– 出力プロトコルの選択(STEPの場合、一般的にAP203よりもAP214やAP242の方が色情報などを保てるのでおすすめです)
– エクスポートする内容の選択(ソリッド、サーフェス、スケッチなど、必要な情報だけを含めることでファイルサイズを最適化できます)
– 単位系の確認(特に海外企業とのやりとりでは、インチとミリメートルが入れ替わらないようしっかり設定することが大切です)
**読み込み時のオプション設定のコツ**
読み込むときは、自動修復機能を活用するのがポイントです。
他のCADから出力されたIGESデータなどを読み込むとき、面の間に小さな隙間(ギャップ)ができてしまって、ソリッドボディではなくサーフェスボディとして認識されてしまうことがよくあります。
こんなときは、インポートオプションの「高度な設定」などから「パーツをステッチして自動修復する」といった項目を有効にしておくと、Inventorが自動的に小さな隙間を縫い合わせて、扱いやすいソリッドモデルに変換してくれます。
これらの設定は一度見直せば次回以降も引き継がれることが多いですが、取引先ごとに要件が違う場合はその都度確認するようにしましょう。
大量のSTEP・IGESデータを一気に変換するタスクスケジューラの使い方
設計業務が大規模になると、1つのファイルだけでなく、数十から数百もの大量のSTEPデータやIGESデータを一度に読み込んだり、出力したりしなければならない状況が出てきます。
これを手作業で1つずつ開いて保存し直すのは現実的ではないし、ミスの原因にもなります。
こんな場面で圧倒的に効率アップしてくれるのが、Inventorに標準で入っている「タスクスケジューラ」という独立したアプリの活用です。
タスクスケジューラは、Inventor本体を開いていなくてもバックグラウンドでファイルの一括処理を行ってくれる強力なツールです。
Windowsのスタートメニューから「Autodesk Inventor ツール」フォルダ内にある「タスクスケジューラ」を起動すると使えます。
たとえば、大量のSTEPデータを一気にInventor形式(.iptや.iam)に変換したい場合は、「タスクの作成」から「ファイルのインポート」を選びます。
逆に、たくさんのInventorデータを一括でSTEPファイルに出力したい場合は、「ファイルのエクスポート」タスクを作成します。
タスクを作るときには、変換したいファイルが入っているフォルダをまるごと指定できます。
また、実行時間を指定できるので、パソコンに負荷がかかる大量のデータ変換処理を、仕事が終わった後の夜間やお昼休みの時間帯に自動で実行させるといった工夫もできます。
さらに、変換中にエラーが出たファイルがあっても、処理が途中で止まることなく最後まで実行されて、後からログファイルでエラーの原因を確認できる点も実際の仕事ではとても助かる機能です。
タスクスケジューラを使いこなすことで、CADデータの変換作業にかける時間を大幅に減らして、本来の設計業務に集中できる環境を整えましょう。
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