Inventorで空間の体積を計算する方法をお探しですね。

広告

Autodesk Inventorでタンクやボトルの容積を測る方法

ペットボトルやタンクなどの容器を設計するとき、「この中にどれくらいの液体が入るんだろう?」って気になりますよね。

実は、CADソフトでは空っぽの空間をそのまま測ることができないんです。

この記事では、Autodesk Inventorを使って、容器の中身の容積をちゃんと計算する方法を分かりやすく説明していきます。

1. なぜ容積の計算が大事なの?Inventorでの基本的な考え方

容器を設計するときに、中にどれだけ入るかを正確に知ることはとても大切です。

例えば、500mlのペットボトルを作るなら、きちんと500ml入らないと困りますよね。

工場で使う薬品タンクなら、液体が膨張することも考えて余裕を持たせる必要があります。

容積の計算を間違えると、金型を作り直したり、製品の安全性に問題が出たりする可能性もあるので、設計の最初の段階からしっかり確認しておくことが重要なんです。

でも、Inventorのような3D CADソフトでは、モデルの中の「空っぽの部分」を直接クリックして体積を測ることはできません。

CADが認識できるのは、実際に形がある「ソリッド(立体)」だけなんです。

だから、Inventorで容積を計算するには、「空洞の部分と同じ形の立体を新しく作って、その体積を測る」というやり方をします。

この空洞部分を立体にする方法はいくつかあります。

容器の口をフタで塞いで中を満たす方法や、容器全体を大きなブロックで包んで引き算する方法など、モデルの形や目的に合わせて選ぶことができます。

これから、実際によく使われる2つの方法を詳しく紹介していきますね。

2. 【方法①】サーフェス機能で容器の中身を作る方法

最初に紹介するのは、Inventorの「サーフェス」という機能と「スカルプト」というコマンドを使って、容器の内側を直接立体にする方法です。

この方法は、ペットボトルやシンプルな形のタンクなど、開口部が少なくて中がつながっているモデルに向いています。

元の容器パーツの中で作業できるので、データの管理もしやすいのがメリットです。

具体的な手順はこんな感じです。

まず、容器の口(開いている部分)にフタをします。

「3Dモデル」タブの「サーフェス」パネルにある「境界パッチ」というコマンドを選んで、ボトルの注ぎ口のフチを指定すると、フタになる面ができあがります。

次に、容器の内側の面全体を使って、さっき作ったフタと「ステッチ」コマンドで縫い合わせます。

これで、内側の空間が完全に密閉された面の塊ができました。

密閉された面ができたら、「スカルプト」コマンドを実行してこの面を選びます。

スカルプト機能は、閉じた面の空間に実体を流し込むように、立体を作ってくれる便利な機能です。

できあがった新しい立体を右クリックして「プロパティ(iProperties)」を開き、「物理」タブを更新すると、内側の空間の体積が数字で確認できます。

3. 【方法②】引き算を使って空洞部分を取り出す方法

2つ目の方法は、立体同士の足し算・引き算(ブール演算)を使って、空洞部分を取り出すやり方です。

この方法は、内部が複雑なタンクや、いくつかの部品を組み合わせたモデルの容積を求めたいときに便利です。

容積モデルを別のパーツとして独立して管理できるので、流体解析などの別のソフトにデータを渡すときにも使いやすいんです。

作業の流れを説明しますね。

まず、アセンブリファイル(組立図)を作って、対象の容器モデルを配置します。

次に、その容器の内側をすっぽり覆うくらいの大きさの、シンプルな箱や円柱(ダミーの立体)を別パーツとして作って、同じ場所に配置します。

ここから「派生」機能や「結合」コマンドを使って、ダミーの立体から容器のモデルを引き算(切り取り)します。

すると、容器の壁の厚み部分が削り取られて、ダミーの外側の余分な部分と、容器の内側に残った立体に分かれます。

引き算が終わったら、容器の外側に残った不要な立体を「ボディの削除」コマンドなどで消します。

これで、容器の内側にピッタリ合った空洞の形をした立体だけが残ります。

最後に、さっきと同じようにiPropertiesを開いて体積を確認すればOKです。

この方法なら、容器に複雑な凹凸や内側の補強リブがあっても、CADが自動で計算して正確に反転した形を作ってくれるので、手作業で面を縫い合わせる手間が省けて楽なんです。

4. 正確に計算するための注意点と設計での活かし方

Inventorで容積を計算するときには、いくつか気をつけるポイントがあります。

一番大事なのは「単位の扱い方」です。

Inventorの初期設定では、長さの単位がミリメートル(mm)になっていることが多いので、iPropertiesで表示される体積の単位は「立方ミリメートル(mm³)」になります。

でも、普段ペットボトルなどで使うのはリットル(L)やミリリットル(mL)ですよね。

だから、CADで出てきた数字を適切に変換する必要があります。

間違えないように、以下の変換ルールを覚えておきましょう。

* 1立方センチメートル(cm³)= 1,000立方ミリメートル(mm³)
* 1ミリリットル(mL)= 1立方センチメートル(cm³)
* 1リットル(L)= 1,000,000立方ミリメートル(mm³)

また、設計は一度で終わることは少なくて、壁の厚みを変えたり、高さを調整したりすることがよくあります。

今回紹介した方法で作った容積の立体は、元の容器モデルとリンク(関連付け)させておくことができます。

そうすれば、ボトルのくびれの形を変えたり、タンクの底の角度を変えたりしても、自動的に容積の立体も一緒に更新されるんです。

設計を変更するたびに最初から容積を計算し直す必要がないので、作業がスピードアップして、ミスも減らせます。

容積の計算をマスターすれば、より正確で効率的な設計ができるようになりますよ!

広告